
2025年9月16日、渋谷区とベルリンの経済開発機関 「Berlin Partner」は、スタートアップエコシステムの発展を目的としたMoUを締結しました。

渋谷は、長年カルチャーやトレンドの発信地であると同時に、日本を代表するテック系スタートアップが誕生してきた都市として知られています。こうした 文化 × テクノロジー の土壌を活かし、クリエイティブテック分野の成長をさらに加速させていくことを目指しています。一方ベルリンは、テクノロジー系スタートアップ、クリエイティブ産業、サステナブル事業など、幅広い分野で起業家や投資家が集まる欧州最大級のスタートアップハブとして知られています。両都市は、テクノロジーと創造性を軸に新たなビジネスやカルチャーを生み出してきた点で共通しており、今回の連携は、スタートアップ支援にとどまらず、イノベーションやデジタル領域での知見共有や共同プロジェクト創出など、新たな可能性を広げることを目指しています。
また今回のMoU締結では、両都市のスタートアップが互いの市場にアクセスしやすくなる体制を整え、スタートアップ・エコシステムの発展と国際的ネットワーキングの強化、さらには国際的なビジネス展開と持続的なエコシステムの発展を促進することを目的としています。

締結当日の朝には、SHIBUYA BRIDGEにてベルリンから来日したスタートアップや企業、エコシステムビルダーを含む代表団30名を対象に、Shibuya Startup Support(以下、SSS)による「Morning Reception」が開催されました。Berlin Partnerをはじめ、旧ベルリン空港をスマートシティ関連のイノベーション・リサーチ拠点に転換する大規模プロジェクト「Tegel Project」CEOのGudrun Sack氏や、ドイツ鉄道のスタートアップインキュベーションプログラム「DB mindbox」スタートアップマネージャーのSebastian Sooth氏らが参加しました。
会場のSHIBUYA BRIDGEは、渋谷駅に位置するSSSの拠点であり、オープンスペースや屋上イベントエリアを備え、SSSはスタートアップビザホルダー向けのシェアオフィスやネットワーキングイベントの場として活用しています。
今回は、SSSの支援内容の紹介や渋谷におけるスタートアップ・エコシステムの概要の紹介、コミュニティメンバーとの交流を目的としたネットワーキングセッションが行われました。会場では様々な分野からの参加者が意見を交換し、渋谷とベルリンのスタートアップ間で新たなつながりが生まれる場となりました。

MoU締結式には、Berlin PartnerのCEOであるStefan Franzke氏、ベルリン副市長兼経済・エネルギー・企業担当議員のFranziska Giffey氏、そして渋谷区の長谷部健区長らが出席しました。
「渋谷区・SSSとベルリン州政府の間でのスタートアップ施策およびMoU締結に関する意見交換」を議題としたディスカッションも行われ、スタートアップ・エコシステムにおける連携の可能性や、スマートシティ、2026年2月に行われるテクノロジーとアートを融合させた体験型カルチャーイベントDIG SHIBUYAのクリエイティブ施策といった、他分野での協力の可能性について議論が行われました。

今回のMoU締結をきっかけに、渋谷区とベルリン・パートナーは、起業家支援、ビジネス代表団の相互派遣、情報交換などを通じて、さらなる両都市のスタートアップエコシステムの発展に貢献していきます。また、クリエイティブ産業やテクノロジー分野における連携を深めることで、渋谷とベルリンが共にスタートアップが挑戦し続ける都市として国際的な認知をさらに高めていくことを目指します。
SSSでは今後も、海外スタートアップとの連携を強化しながら、日本進出支援を行ってまいります。今後開催するイベントやセミナーはソーシャルメディアにて公開いたしますので、ぜひフォローをお願いいたします。
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