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スタートアップビザホルダーインタビュー:Cabbage Systems、Margaret Isobel Robertson氏
25.01.2024
Interview

スタートアップビザホルダーインタビュー:Cabbage Systems、Margaret Isobel Robertson氏

今回は、渋谷のスタートアップビザを取得し、Cabbage Systemsの共同創設者であるMargaret Isobel Robertson氏にインタビューを行いました。Cabbage Systemsは、各プロジェクトに合わせた革新的なゲーム体験を提供するデザイン主導のスタジオで、DisneyやSonyなどの大手企業と提携しています。渋谷で起業するまでの道のりや、これからのビジョンについてお話を伺いました。

− 起業の経緯についてお聞かせください。

私と共同創業者のKevin Cancienneは、20年以上ゲーム制作に関わっています。私たちは二人ともゲーム制作の基礎から始めました。私はジャーナリストとしてゲームの分析をすることからスタートし、Kevinはプログラマーとしてシンプルなオンラインゲームを作るところから始めました。そして、携帯電話がプラットフォームとして登場した時や、ゲームが初めてFacebookなどのソーシャルメディアが流行りだした時などのように、新しい技術環境やプラットフォームが登場する中で、私たちはどのようなゲームが一番ユーザーに楽しんでもらえるかを探ってきました。

また、私たちはどちらもゲームスタジオのスタートアップで創業期メンバーとして働いていた経験があります。Kevinはarea/codeというゲーム会社の最初の従業員で、area/codeはZyngaに売却されました。私はPlayDotsという会社で初のシニアゲームデザイナーとして働き、22億ドルでTake Twoというゲームソフトウェア開発・販売を行っている会社に売却されるまで、従業員を100人まで拡大させました。

Cabbage Systemsは、このような私たち二人の経験が掛け合わされてできています。私達は、小さなスタジオの発展に貢献した経験から得た事を活かして、新たに生まれているプラットフォームでゲームがどのように進化するのかを探るビジネスを構築しています。

− なぜ日本を選んだのですか?

日本はビジネス的にも魅力的で、クリエイティブで、プライベート面でも魅力的でした。

私たちはニューヨークという素晴らしい街からここに来ましたが、ニューヨークはゲームを作るには難しい場所でした。生活費がとても高く、ゲーム関連のスキルを持つ優秀人材層が比較的少ないからです。

対照的に、東京にはゲーム作りにおいて長く奥深い伝統があるので、私たちが作りたいゲームに適した才能を持つ企業や個人と仕事をするチャンスが沢山あると思っていました。私たちは2人とも、日本発のゲーム、特に渋谷発のゲームが大好きで育ったので、このようなコミュニティに参加する機会を得たことは、クリエイターとしてとても刺激的でした。

そしてプライベートの面でも私たちは日本が大好きです。ここ20年間で何度も日本を訪れる機会があり、日本に沢山の友人や知り合いがいます。

− スタートアップの立ち上げから、どのような進化を遂げたのでしょうか?

忙しい日々を送っていました!東京に来てから、2つのゲームを作ってリリースし、数日後には3つ目のゲームが発売される予定です。BitsummitやTokyo Sandboxなどのゲームイベントにもボランティアや出展者として参加する機会がありました。また、大阪と東京の2つの日本のゲーム会社とコラボレーションを始めました。こちらのウェブサイトを立ち上げ、Edge誌やGame Developer誌などの主要なゲーム関連のメディアにも私たちの作品が紹介されました。

私たちの会社としての目標は、新しい遊びの形を発見することで、常に進化していきたいと考えています。そのための一番好きな方法が、新しいゲームを作ることです。私たちは日本市場に仕事面で人脈がない状態で来日しましたが、注目してもらえるような新製品を作ることで協力してくれる人に出会い、人脈を築くことができてとても満足しています。私たちは常に新しいゲームを作る方法を探しているので、今後も進化し続けていきたいです。

− 渋谷スタートアップビザを申請するために、どのようなステップを踏んだのでしょうか?

まず、渋谷のスタートアップビザプログラムについてよく理解し、自分たちにとって適しているかどうかを見極めるために沢山調べました。私たちのビジネスの利点、私達自身の経歴がその事業を行う上でどのように役立つのか、そしてなぜ渋谷を拠点とすることに意味があるのかを説明でき、入念なピッチができるように努めました。

同時に、プライベートな面でも準備を怠らないようにしました。日本でビジネスを立ち上げるために必要なことを学ぶだけでなく、アメリカでの生活を手放すために必要な手続きも知らなければなりませんでした。

渋谷スタートアップビザの申請プロセス自体はかなり簡単で驚くほど速かったです。2022年8月に面接を受け、11月初旬に在留資格認定証明書を受け取りました。

− 今後の展望を教えてください。

新作のゲームを先日発売したので、今はそれにエネルギーを注いでいます。

12月には、メタバースゲームに特化した日本の企業との新しいパートナーシップを開始します。彼らと新しいプロジェクトでコラボレーションできることをとても楽しみにしています。

もっと先の長期的な計画としては、スタジオを成長させ、国際市場向けゲームの共同制作に興味を持つ地元のゲーム会社とのつながりを増やすことです。

そして、近いうちに休暇を取りたいとも思っています!

− SSSに応募したい、あるいは日本市場に興味がある創業者・スタートアップの方々へメッセージをお願いします。

SSSのプログラムは、とても親身にサポートしてくれます。もし興味があれば、是非一度問い合わせてみてください。新しい国に拠点を移すことは大きな一歩ですが、SSSを利用することで、自分一人で挑戦するよりもはるかに可能性が広がります。また、日本に滞在する機会があれば、SSSの名物イベントであるネットワーキング・ブランチに参加し、他のファウンダーに会ったり、SSSチームと直接話したりしてみてください。

ここまで、インタビューの内容をご紹介しました。渋谷区のスタートアップエコシステムやスタートアップビザに興味のある方、ぜひご連絡ください。今後開催するイベントやセミナーはソーシャルメディアにて公開いたしますので、ぜひフォローをお願いいたします。

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