今回は、渋谷区と民間企業の産官連携でスタートアップをサポートするコンソーシアムShibuya Startup Deck のスタートアップ認定制度「S-Startups」の認定企業である株式会社NERON代表取締役の長﨑恭久氏にインタビューを行いました。株式会社NERONは、腸内細菌の力で人々のWell-Being実現を目指し、服用した方が前向きになれるサプリメント・医薬品の開発を手掛けています。
NERONを起業するまでのバックグラウンドを教えてください。
腸内細菌の研究者としてキャリアをスタートし、その後、日系企業で経験を積んだ後、国立研究機関、国立大学で研究を行ってきました。これまで10年間にわたる活動で、約10億円の予算を投じて取り組んできました。
事業内容についてより詳しく教えてください。
我々の腸内にはたくさんの細菌が共生していますが、その細菌たちが腸の周りにある神経の網を刺激したり、細菌の出す物質が脳へ影響したりしています。この研究分野を腸内細菌-脳-腸相関といいますが、NERONでは腸内環境を制御し、脳内環境を制御する腸内細菌カクテル製剤の開発を行っています。中でも着目しているのはメンタルヘルスやWell-beingで、これらの改善・実現を目指すプロダクトを創出し世界展開をしていきます。
この事業を始めようと思った経緯を教えてください。
自分自身が若いころにメンタルを崩したことがありました。さらに、国際的な紛争や感染症の拡大などが原因で国や社会が分裂し、社会的なメンタル負担が増加していることが明らかになっています。これらの問題に対して私は課題感を感じていました。先が見えない時代にこそ、メンタルヘルスを重要視し、抵抗力を高める必要があり、そのために腸内細菌を活用しようと考えました。
海外での事業展開をする上で何か工夫している事はありますか?
現在、オランダに協力してくれるマーケターがおり、現地の市場に関する情報などをもらっています。これから米国に関しても調査を進行していく中で厚生労働省のMEDISO様、JETRO様などにご協力をいただき進めているところです。近いうちに現地の調査も行うつもりです。
「S-Startups」に申請しようと思った経緯は何ですか?
渋谷区、行政の認定が得られることと海外への接続が魅力的でした。実際、海外の方が参加するイベントはかなり数多く行われており、様々な話を聞くことができます。
これからの展望を教えてください。
2027年にプロダクトを完成し、2028年に宇宙へ打ち上げ、2029年には世界展開を加速し2030年にNasdaqへのIPOを目指しています。
他のスタートアップにメッセージをお願いします。
「S-Startups」の認定を受け、Shibuya Startup Support(以下、SSS)が提供するコワーキングスペース、オフィス、会議室の利用や会員企業や銀行への紹介、さらには海外スタートアップのCXOやSSSのスタートアップビザホルダーとの交流など、さまざまなサポートを受けています。「S-Startups」認定後に現在のチームメンバーも加入してくれ、スタートアップとしてはほとんどない信用力が大きく上昇しました。
ここまで、インタビューの内容をご紹介しました。渋谷区のスタートアップエコシステムやスタートアップビザに興味のある方、ぜひご連絡ください。今後開催するイベントやセミナーはソーシャルメディアにて公開いたしますので、ぜひフォローをお願いいたします。
Shibuya Startup Support:https://shibuya-startup-support.jp/
Shibuya Startup Supportソーシャルメディアアカウント
LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/shibuya-startup-support/
Facebook:https://www.facebook.com/shibuya.startup.support
Twitter:http://twitter.com/ShibuyaStartup