今回は、渋谷区と民間企業の産官連携でスタートアップをサポートするコンソーシアムShibuya Startup Deck のスタートアップ認定制度「S-Startups」にて、認定企業であるノバルス株式会社代表取締役の岡部顕宏氏にインタビューを行いました。ノバルス株式会社はテレビやエアコンなどの家電製品の使用情報から高齢者の生活リズムや安否確認を行うサービスを提供しています。メーカーからサービス事業者まで、あらゆる業種業態でのデジタルトランスフォーメーションを実現し、モノとモノ、モノと人、人と人、各々がより密に繋がり合うことで、豊かな社会の実現を目指しています。同社の設立経緯や事業展開、これからのビジョンについてお話を伺いました。
(Photo: Novars)
ノバルスを起業するまでのバックグラウンドを教えてください。
キャリアのスタートは、メディアやゲームなどコンテンツサービスの事業会社から始まりました。その後、老舗製造業へ移り、そこでデバイスとサービスを融合した事業をいくつか立ち上げ、起業に至ります。
事業内容についてより詳しく教えてください。
ノバルスは、電源・センサ・LTE-M通信等の無線機能を一体化したコネクティドバッテリー「MaBeee(マビー)」を基軸に、それを用いたライフテックサービス、ファシリティモニターサービスを展開しています。ライフテックサービスでは、高齢者の生活モニターサービスやそのデータを用いた認知症等各種疾患の予兆検知サービスの開発を取り組んでいます。ファシリティモニターサービスでは、冠水・地滑・豪雪など各種自然災害の遠隔モニターサービスの他、電気設備の遠隔モニターサービスを提供しています。
この事業を始めようと思った経緯を教えてください。
デバイスを組み合わせたサービスを立ち上げる場合、デバイス設計開発や部品調達製造など、ソフトウェアサービスとは異なるノウハウが求められます。コネクティッドバッテリー(バッテリーとワイヤレス通信をパッケージ化したデバイス)によりデバイス固有のノウハウを基盤化し、多くの事業者がデバイスを用いたサービス事業を創出できるよう目指しこの事業を始めました。
海外での事業展開をする上で何か工夫している事はありますか?
電池は世界共通規格なので、国内で展開中の各種サービスはもちろん、国ごとに異なるニーズに対応したサービス創出も目指したいと思っています。
「S-Startups」に申請しようと思った経緯は何ですか?
私たちのサービスを渋谷区で根付かせたい、そしてその結果を持って、全国へ世界へ展開したいという思いでエントリーしました。
これからの展望を教えてください。
ライフテックサービスでは、自社製品を中心とした日常生活データに加え、アライアンスパートナーが持つ製品からの日常生活データを収集・分析し、認知症や、その他の疾患の予兆検知を進めていきます。ファシリティモニターサービスでは、適応センサーを増やすことでモニター対象を拡大し、様々な異常を面的に検知し、意思決定を支援するシステムの構築を目指します。
他のスタートアップにメッセージをお願いします。
これまでもいくつかの支援プログラムに採択いただいたことはありますが、S-Startups制度は、本気で支援いただけます。私たちの場合は、先に書いたように、渋谷区で根付かせたいという思いがありますが、行政(渋谷区)の現場を巻き込むパワー、粘り強さ、本気度は、民間企業以上です。
ここまで、インタビューの内容をご紹介しました。渋谷区のスタートアップエコシステムやスタートアップビザに興味のある方、ぜひご連絡ください。今後開催するイベントやセミナーはソーシャルメディアにて公開いたしますので、ぜひフォローをお願いいたします。
Shibuya Startup Support:https://shibuya-startup-support.jp/
Shibuya Startup Supportソーシャルメディアアカウント
LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/shibuya-startup-support/
Facebook:https://www.facebook.com/shibuya.startup.support
Twitter:http://twitter.com/ShibuyaStartup