Home
Topics
2023年5月開催「HackSummit」イベントレポート&EPFLイノベーションパーク視察
12.09.2023
EventReport

2023年5月開催「HackSummit」イベントレポート&EPFLイノベーションパーク視察

Shibuya Startup Support(以下、SSS)は、2023年5月11日-12日にスイス・ローザンヌで開催された、フードテックとクライメートテックに焦点を当てた「HackSummit」に参加しました。また、SSSはスイス連邦工科大学ローザンヌ校(以下、EPFL)内にあるイノベーションパークの視察も行いました。

HackSummit

「HackSummit」はフードテック・クライメートテックに焦点を当てたカンファレンスで毎年5月にスイス・ローザンヌで開催されています。「HackSummit」を運営するHackVentures Ltd.はフードテック、クライメートテックに焦点を当てたメディアや同業界で資金調達したいスタートアップ向けのマイクロファンディングのプラットフォームも展開しています。同カンファレンスは気候変動関連のスタートアップへの投資が進んでいないという課題の解決を目指しており、他のカンファレンスに比べて多くの投資家が参加していました。また、HackVentures Ltd.が運営するマイクロファンディングプラットフォーム、Hack Capitalによるとクライメートテックスタートアップへの投資は需要の16%しか満たされておらず、気候変動目標を達成するためには、少なくとも590%の投資額の増加が必要、さらに2015年から2030年にかけて、一連のSDGsを達成するためには、年間5兆ドルから7兆ドルのクライメートテックへの資金が必要だそうです。

今年の「HackSummit」は950人が参加し、イベント会場には56のスタートアップブース、パネルディスカッションステージやスタートアップによるピッチステージ、ネットワーキングスペース、テストキッチンが設けられました。テストキッチンでは、実際にフードテックスタートアップの新製品を試すことが出来ました。また、同イベントでは、世界が直面する課題の解決を目指すスタートアップが多く参加していたことから、日本進出、SSSのプログラムに興味を持つ参加者が多く見られたのが印象に残っています。さらに「HackSummit」は、他のスタートアップ・カンファレンスよりも小規模で、ネットワーキングに重点を置いていました。会場の至る所にテーブルと椅子が設置され、参加者同士が会話しやすい環境が整えられていました。

EPFLイノベーションパークを視察

EPFLイノベーションパークは、世界中から優秀な研究者が集まり、アカデミアとビジネスの交流の場を提供するEPFL内にある大学発スタートアップの支援機関です。大学自体はディープテックに強みを持っていますが、ヘルステックやフードテックも現地エコシステムビルダーを連携して支援しています。また過去にはフェムテックに焦点を当てたプログラムを日本企業とともに運営した経験もあるそうです。

EPFLイノベーションパークにて、渋谷区とスタートアップ支援で連携協定を締結している神戸市と一緒にEPFLイノベーションパークのマネージングディレクター、Lan Zuo Gillet氏とミーティングを行い、三者の取り組みに関する意見交換を行いました。

「HackSummit」への参加やEPFLイノベーションパークへの視察を通じて、日本進出を検討している現地のスタートアップや起業家とつながることができ、またエコシステムビルダーや行政機関とは今後一層連携を深めていく方針を確認できました。

引き続き、SSSとして、スイスとの連携を強化しながら海外連携の取り組みを進め、海外スタートアップへの日本進出をサポートしてまいります。今後開催するイベントやセミナーはソーシャルメディアにて公開いたしますので、ぜひフォローをお願いいたします。

Shibuya Startup Supportソーシャルメディアアカウント

LinkedIn:https://www.linkedin.com/company/shibuya-startup-support/

Facebook:https://www.facebook.com/shibuya.startup.support

Twitter:https://twitter.com/ShibuyaStartup

GO BACK