Shibuya Startup Support(以下SSS)は、東北・仙台で2025年8月23日に開催されたグローバルスタートアップイベント「DATERISE!」に参加しました。地方発のグローバルイベントとして、新たな盛り上がりを見せました。
今年初開催の「DATERISE!」では、「SENDAI to Global!」をテーマに52以上の団体・起業家・投資家・学生などが集まり、仙台・東北初のスタートアップ企業が世界に挑戦するきっかけの場として様々な企画が行われました。
東北・仙台から海外進出に挑戦するスタートアップ11社によるピッチコンテストでは、東北が特に力を入れている大学発スタートアップを中心に、素材・医療・ロボティクスなど、バラエティに富んだ企業が揃いました。受賞企業には東南アジアでの実践プログラム等、海外展開支援の特典が授与されました。またトークセッションでは、仙台市のスタートアップ支援施策や元メジャーリーガーによる「グローバル挑戦の心得」が紹介された他、起業家・投資家によるパネルディスカッションを通じて、最新の起業・投資トレンドが共有され、会場は盛り上がりを見せました。
「DATERISE!」メイン会場のステージの様子(写真:渋谷区)
その他にも、コンテンツの一つとして、スタートアップのプロダクトやサービスを体験できる「縁日エリア」が開設されました。地元市民や子供向けイベントとして開催され、五感で楽しみながら、スタートアップのサービスが日々の暮らしの中でどう生かされているのかを知ることができる仕掛けが施されていました。
「DATERISE!」の縁日エリア(写真:渋谷区)
メイン会場のBOOTH AREAには、計52社・団体が集結し、地元大手企業や自治体の支援組織から、先端スタートアップまで幅広いプレーヤーが揃いました。SSSもエコシステムブースに出展し、スタートアップビザ取得の仕組みについてや、海外の起業家が渋谷を拠点に日本で事業を展開するためのノウハウ、SSSの支援内容について紹介しました。
「DATERISE!」のブースにて(写真:渋谷区)
「DATERISE!」の開催に合わせ、トークセッション、ピッチ、ネットワーキングなどサイドイベントが開催されました。SSSが参加したサイドイベントの一部を紹介します。
「SCPN」
SCPN(Startup City Project Network)は、スタートアップ・エコシステム拠点都市で活動する人々が立場を超えてつながり、議論やワークショップを通じて共通の課題を乗り越えていく協働コミュニティです。各都市の強みを生かしながら、人材・資金・技術を国内外と結びつけることで、持続的なエコシステム形成を目指しています。その取り組みの一環として開催された今回のワークショップでは、「スタートアップ・エコシステム拠点都市のグローバル促進」をテーマに、地域の海外対応やグローバル化に向けた議論が行われ、74名が参加しました。Venture Café Tokyo、ストーリーライン株式会社、仙台市の担当者が登壇し、「コミュニティの作り方」をテーマにしたレクチャーが行われました。スタートアップエコシステムを支える現場の実体験に基づいた具体的なノウハウが共有され、参加者にとって多くの学びや気づきを得られる機会となりました。
SCPNのワークショップにて(写真:渋谷区)
「スタートアップワールドカップ」本イベントの前日には、スタートアップワールドカップの東北地区予選が開催されました。同イベントはカリフォルニア州のペガサス・テック・ベンチャーズが世界100以上の地域で展開する、世界最大級のピッチイベントの東北予選で、各地域予選を勝ち抜いたスタートアップは、10月に米国サンフランシスコで行われる世界決勝大会に進出します。
東北予選には220社の応募の中から選ばれた10社がファイナリストとして登壇し、東北大学発ベンチャーのAZUL Energyが優勝し、日本代表として世界決勝大会への出場権を獲得しました。
スタートアップワールドカップの様子(写真:渋谷区)
今回、「DATERISE!」の主要拠点の一つとして、縁日などのサイドイベントが開催された「YUI NOS」は、仙台市が2024年に開設した、東北最大級のスタートアップ支援拠点です。仙台駅前に位置する同施設は、2024年に開業したばかりの新しい共創拠点で、Sendai Startup Studio をはじめ多様なスタートアップ支援機関や企業が入居しています。館内はオープンから1年ということもあり非常に洗練されており、東北大学との連携はもちろん、同じビルに入居する企業同士の交流も活発で、地域ならではの温かいネットワークが築かれています。1階のカフェでは支援先スタートアップのコーヒーを提供するなど、実証実験の場としての機能も整備されていました。さらに市の職員が常駐し、日常的に支援や相談に対応している点も大きな特徴で、行政とスタートアップの距離の近さを体感できる拠点となっています。
「YUI NOS」のコワーキングスペース(写真:渋谷区)
引き続きSSSとして、国内外のスタートアップエコシステムとの連携を強化しながら、海外スタートアップへの日本進出をサポートしてまいります。今後開催するイベントやセミナーはソーシャルメディアにて公開いたしますので、ぜひフォローをお願いいたします。
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