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第3期S-Startups 認定企業インタビュー|ミドリクNbS株式会社・株式会社セコナレ
18.03.2026
Interview

第3期S-Startups 認定企業インタビュー|ミドリクNbS株式会社・株式会社セコナレ

「S-Startups」は、渋谷国際都市共創機構(以下、SII)が運営する認定制度です。「スタートアップが恐れずに挑戦し続けられる土壌をつくる」をミッションに、渋谷から世界へ羽ばたく企業の成長を後押ししています。

本記事では、第3期認定企業として新たに採択された「ミドリクNbS株式会社」「株式会社セコナレ」の2社にインタビューを実施し、どのような想いで事業を展開しているのか、そしてS-Startupsを通じて目指す未来についてお話を伺います。

S-Startups第3期 認定企業 | 株式会社セコナレ

事業概要

大手ゼネコン出身の創業者が、現場監督の実務経験を活かし、段取り業務を担う"現場特化型手配プラットフォーム"を開発しています。熟練者のノウハウを誰もが活用でき、監督が本来のエンジニア業務に集中できる「現場発の建設DX」を推進します。

Q1. まずは、今回「S-Startups 第3期」に採択された率直な感想を教えてください。

事業としてすでに高い成果を出されている企業が多い中で採択いただき、身が引き締まる思いです。早く肩を並べ、切磋琢磨し合える存在になれるよう、事業をさらに前へ進めていきたいと思います。

Q2. 今回「S-Startups 第3期」に応募された背景を教えてください。

2024年問題への対応にも追われている建設業界ですが、特に渋谷は難易度の高い工事が集中するエリアであり、対応が求められています。こうした厳しい環境の中でプロダクトを磨き上げ、日本全国どの現場でも通用するレベルに成長させていきたいと考えています。その挑戦を街と一体となって取り組み、さらに加速させたいと思い、S-Startupsに応募しました。

Q3. 貴社が向き合っている社会・地域課題と、提供している価値について教えてください。

2024年問題への対応が求められる中、渋谷のような工事難度の高い大規模再開発を継続していくことが難しくなっています。こうした業界全体の課題に対し、建物づくりの現場で培われてきた知識や経験(ナレッジ)を蓄積し、誰でも効率よく仕事を進められる仕組みをつくることで、現場がものづくりに集中できる環境を実現していきます。

Q4. Shibuya Startup Supportに対して、どのような期待や可能性を感じていますか?

ディベロッパーや行政など、まちづくりに関わる異なる立場の人材が集まっており、ここから新しい取り組みや協業が生まれる可能性を感じています。新しい視点や仲間と出会い、刺激を受けることで、これまでになかった形へ事業を広げていきたいと考えています。

Q5. S-Startupsを通じて、特に挑戦してみたいことがあれば教えてください。

現在はプロダクトを現場で磨き込んでいる段階ですが、展開に向けS-Startupsを通じた協業やネットワークを活かし、事業成長を加速させていきたいと考えています。また、業界の外ともつながることで、これまで建設業界の中だけでは生まれなかった新しい価値の創出にも挑戦していきたいと思っています。

S-Startups第3期 認定企業 | ミドリクNbS株式会社

事業概要

ミドリクNbS株式会社は、Spatial AI (現実の3D空間を理解・認識し、その空間の中で行動できるAI技術)×3Dを活用し、自然空間と人のWellnessの最適化を支援するスタートアップです。植栽培計や環境評価、衛星・ドローンによる自然環境の調査などを通じ、都市空間の設計と運用の高度化に取り組んでいます。

Q1. まずは、今回「S-Startups 第3期」に採択された率直な感想を教えてください。

私たちは、実測の3Dデータを基盤に山林・里山・都市空間をモデリングし、設計や運用に活かすSpatial AIスタートアップです。空間・都市のあり方を、データとシミュレーションによって検証可能にすることに取り組んでいます。都市の評価軸が”量から質”へと移り変わる中で、「人が歩き、滞在し、心地よさを感じる空間とは何か」、そして「都市における緑をどのように取り入れるべきか」を、検証可能な形で扱うことが重要になっています。渋谷のように変化を続ける都市で、こうしたテーマに取り組めることを意義深く感じています。

Q2. 今回「S-Startups 第3期」に応募された背景を教えてください。

これまで私たちは、人工衛星・ドローン・LiDAR・気象センサなどの各種センサーを活用し、山林や里山を含む流域の自然空間において、自然資本の機能・価値の可視化と、デジタルツインによる空間の可視化に取り組んできました。

具体的には、CO₂固定や水源涵養、生物多様性など、自然が持つ多様な機能を科学的に評価・可視化するとともに、不整地や複雑な地形を対象に3次元測量・解析やデジタルツインの開発を進めてきました。森林調査や災害後の測量、インフラ周辺の計測などにおいて、高精度な3D計測とAI解析を活用し、現場作業の効率化や安全性向上にも貢献しています。

現在は、これまで培ってきた技術を都市空間へ応用する段階にあります。空間を再現し、評価・シミュレーションを行い、その結果を設計へ還元するプロセスを都市で実装するため、実際の都市空間での検証が重要になります。

そこで、今回、渋谷という変化し続け・実験がしやすい街の中で、この取り組みを具体化していきたい、また、”SHIBUYA”は、世界においても、いわば日本の先端都市の象徴的な都市として知られており、そこで実証を行うことで、その取り組みが世界にも発信していきやすい、と感じ、S-Startupsにエントリーをしました。

Q3. 貴社が向き合っている社会・地域課題と、提供している価値について教えてください。

都市ではヒートアイランド現象により暑さが増幅し、人々の移動や滞在といった都市での行動パターンにも影響が出ています。夏場に屋外で過ごすことを避けたくなるなど、こうした環境変化は都市空間の居心地や快適性にも直結します。

一方で、街路樹や緑地をどこにどの程度配置すれば人の滞在や回遊が生まれるのか、また緑陰が体感温度をどの程度下げるのかといった点を、設計段階で検証できる仕組みはまだ十分に整っていません。

私たちはこれまで、人工衛星・ドローン・LiDARなどを活用した3D測量・解析に約10年取り組んできました。その経験とAI開発力を組み合わせ、都市空間を高精度に再現する「都市デジタルツイン(Urban Digital Twin)」を構築し、環境や人流への影響をシミュレーションできる技術を開発しています。

単に空間を3Dで再現するだけでなく、日射や気流、樹木配置などの条件を変えた場合の体感温度や人の滞在行動への影響まで検証できる点が特徴です。さらに、緑や水循環、生物多様性といった土地本来の環境特性も空間条件として捉え、都市の設計判断に活かします。

こうした空間再現とシミュレーションの技術は、都市空間で稼働するロボットの運用や制御にも応用可能です。今後は、設計者やデベロッパーと連携し、都市空間の検証・設計を支えるシミュレーション基盤の構築にも取り組んでいきます。

Q4. Shibuya Startup Supportに対して、どのような期待や可能性を感じていますか?

Shibuya Startup Supportのサポートを通じて、設計事務所やデベロッパー、自治体と連携し、検証から実装までを一体で進めていきたいと考えています。

採択後、早速、関係者との接点を作っていただいており、そのスピード感に驚いています。引き続き、実証や実証に留まらない社会実装・仕組み化に向けて、伴走いただきたいと思っています。

また、Shibuya Startup Supportが持つ海外ネットワークや発信力にも可能性を感じています。渋谷で確立したモデルを、世界の都市へと展開していきたいと考えています。2026年3月には、渋谷区からの推薦により、フランス・パリで開催される欧州最大規模の Impact展示会とも言われている「ChangeNOW」への出展をすることになりました。渋谷での取り組みを国際的にも発信する機会として、このような挑戦には今後も積極的に取り組んでいきたいと考えています。

Q5. S-Startupsを通じて、特に挑戦してみたいことがあれば教えてください。

大きく二つあります。一つは、都市空間における快適性や滞在の質を、「感覚ではなくデータとして」扱える状態を、渋谷で実装することです。街路樹や緑地空間の配置、空間構成が、そこで過ごす人の体感温度や人流にどのように影響するのかを検証し、その結果を設計や運用に反映できるプロセスを確立したいと考えています。

もう一つは、Physical AIの現場実装です。都市空間の設計に必要なデータの提供に留まらず、施工後の維持管理の段階でも、構築した空間データを活用していきたいと考えています。例えば、施設周辺の緑地のメンテナンスや配送、夜間の見回りなどを、空間モデリングとシミュレーション技術を基盤にロボットで運用していくことを想定しています。

設計段階での検証から実際の運用までをつなぎ、ロボット実証も含めた先端的な都市モデルの実装に挑戦していきたいと考えています。これらの取り組みを、渋谷発の都市モデルとして世界にも発信していければと思っています。

S-Startupsについて

渋谷国際都市共創機構(SII)が運営する、「スタートアップが恐れずに挑戦し続けることができる土壌をつくる」ことをミッションとしたスタートアップ支援プログラムです。
第3期では、多様な社会課題に挑むスタートアップが採択されています。

S-Startupsを運営する渋谷国際都市共創機構 公式サイト
S-Startups第3期 認定企業一覧を見る

第3期S-Startupsに認定されたスタートアップは、これから約1年間にわたり、渋谷のスタートアップコミュニティと深く関わりながら、それぞれの挑戦を加速させていきます。S-Startups採択企業へのインタビュー記事を含む最新情報は随時発信していきます。今後の展開にぜひご注目いただくとともに、公式SNSのフォローをお願いいたします。

Shibuya Startup Support:https://shibuya-startup-support.jp/
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